植物ってどのようにして考えているのだろう?

 

私達人間や動物は、脳に身体全体からの情報を集め、ここで考えてまた、他の部位に指示を与えております。でも、植物には、動物に見られる「脳」はありません。では、「考える」ということをしないのでしょうか?

彼らの生体を観察していると、種を維持し増やすために、回りの環境に合わせその生態系を変えております。

ひまわりの花が太陽を追いかけたり、タンポポが、その種を遠くに飛ばすために花だった時以上に綿毛を高くしたり、木の枝を切ったらその直ぐ下からまた枝が出てきたり、枝を土や水に挿しておくと根っこが出てきたり、深い傷を付けたら回りがそこに出来た傷を癒すように瘤を作ります。また、それらの行動は、しっかり種の中に遺伝子というデーターチップとして記憶させ、次の世代に生態情報や経験情報をも送り込んでいるのです。これらの行動を見ていると、「植物も考えている」と思えるのです。

では、どのようにして植物は考えているのでしょうか?

 

植物の細胞一つ一つが、それぞれ分岐した受容体を持ち、外部の刺激に対する対処方法を思考する。若しくはその周辺には簡単な脳と同じ事を目的とした思考専用の細胞郡(思考細胞)があり、それらが近くの細胞からの要求を処理判断し、その機能を持ったところの思考細胞に直接伝達要求していく。そして、そこにおける問題を解決実行している。と考えてみてはどうでしょうか?

そこで、彼らが考える内容ですが、「生命の維持・種族の維持と繁栄」かな?

そして、その内容・その結果が、しっかり植物全体に伝えられて、遺伝子の中に記憶されるのです。

 

ところで、このように、小さな思考細胞がお互いにネットワークを組み一つの生命体を作ることは可能なのでしょうか?

これは、コンピューターの世界の話ですが、その世界では、より複雑な情報をより早く処理すべく、よりスーパーなコンピューターを作ってきました。その発展にはめざましい物があります。でも、一つのCPUで処理するためには、大きくなればなるほど、巨大なエネルギーが必要となってきます。巨大なエネルギーは、高温を生み出します。それらは、それらを構成する素材に可成りの負担を強いることとなります。そこで、次に考えられるのは、いくつかのCPUを繋いでネットワークを介して情報を処理しようという考えです。

数年前アップル社が、Macintosh Power Mac G5 を発売した時に、たくさんのG5を繋げて、スーパーコンピューターに挑戦すると言うことが記事になりました。最近では、intel-Macと称し2つのCPUを繋ぎDual Core のCPU という手段で省エネ化及び発熱の問題を回避し、より高度な段階に進みました。

このように、一カ所で情報を処理するのではなく分化して情報を処理するシステムは可能であります。そこでのメリットは、エネルギーが少なくて済む。エネルギーを一カ所に集めなくてすむ。生命体の一部にトラブルが有った場合のダメージが少なくて済む。等が考えられます。

 

さて、話を植物に戻します。

植物はおそらくこのような分化して物を考え処理し、数多くの思考細胞が連絡し有っているといった物を考える方法をとっているといって良いでしょう。では、植物はどうして、動物と違ったこのような分化した思考システムを持つことになったのでしょうか?

おそらく、その生態によるものと考えてはいかがでしょうか。動物が移動しながら生活するのに対し、植物は一カ所に固定して生活して生きています。それは、生活の安全性・安定したエネルギーの補給が約束されます。ですが、その地から得られるエネルギーはおそらく可成り低レベルの物ではないかと思われます。でも、その事に対する思考は、一定のパターンを確立すれば生きていける訳です。そこで植物は、必要最小限の思考で安定した生活という手段、最小限のエネルギーでも生活できる思考方法として、細胞単位・若しくは細胞群単位で思考する手段を選んだのだと思います。

 

さて、そんな植物が単に生きるために考える事は、一体他にどんなことがあるのでしょうか?大分温かくなったし、日照時間が大分増えたからもうそろそろ花を咲かせ、種を付けようとか、自分達の種を増やせるためにはどういう手段を取ったらよいのか。以外に、おそらく、気持ち良い・気持ち悪い位は考えていると思います。それらを考えなければ、進化という現象が生じ得ないのです。

 

では、どのようにして、その思考細胞達は情報交換をしているのでしょうか?

その媒体は樹幹を走る樹液です。樹液が人間でいうところの神経の役目をしていると考えてはどうでしょうか?先にも述べたように最小エネルギーで生活するためには、一つの物を一つのために使うのではなく複数の目的に一つの物を使用することが必要となってきます。樹液は、植物の栄養を根っこから枝の端まで送っていますが、それ以外に思考細胞の発する情報を電気信号として発信し、お互いの情報を交換し有っているのではないのでしょうか。おそらく樹液の電気伝導率は可成り良いはずです。

そんな樹液の神経経路を通して、思考細胞達は近くにある受容体細胞からの情報を得て、そこで生じた事象に対する対応を考え、必要事項を満たす他の思考細胞に連絡し対応して貰うのです。そして、それらの活動の記録は、それぞれに持つ記憶細胞(遺伝子細胞)に保存していくのです。

 

そこで得られた記憶は、種子という遺伝子カプセルにも治めます。彼らは、その種子を大事に保存させるために、まず、オイルやワックス・脂肪酸などでくるみ自然界のなかで腐らない様にします。そして、回りは物理的な力で壊されないように硬いシェルで覆います。そして、種子が発芽条件を満たす環境の場所に運ばれた時、発芽時期を待ち、その子供たちはまた再生していくのです。

 

さて、植物が考える事が出来ると思うと、次は、植物同士間のコミュニケーションです。もしこの説が正しければ、おそらくそれは、水分が有る地中で電気信号を送りあって、おこなっているのではないのでしょうか。根っこ同士で近くの植物は、「おい、今日は風が強いな〜」なんて話しているのではないのでしょうか。

先に述べたように植物は、一カ所に定着するために地中の養分と太陽からのみエネルギーを得ているわけですから、極力複雑な手段は取らないと思われます。ですから、その生命体内でのコミュニケーションと同じ手法で、周波数を変えるか出力を調整する等によりおこなっていると思われます。

私としては、木の幹や枝葉を揺らしてお話ししてくれた方が、夢があり嬉しいのですが・・・。

 

いかがでしょうか?今回、生き物について特に植物における考えをちょっとまとめてみました。でもこれらは、あくまでも私の想像であり、それぞれの事柄について検証した物ではありません。ご了承下さい。

でも、植物が考えていると考えると、なんだか友達が増えたようで嬉しくなりませんか?