羽根ペン の 制作体験

 西洋で1000年以上の長い年月をその歴史に持つ「羽根ペン」を使ったことはありますか?
シェークスピアやバッハなどの芸術家がその昔羽根ペンを使い 彼らの世界を表現していたといった事や
その名前は知っていても、実際に使ったことが無い人達がほとんどだと思います。
パソコンが発達した今日、文字すら書く機会が少なくなっているのが現状。

今回「羽根ペン制作体験」を皆様に提案していますのは、
自然との関わりの中で、暮らしてきた人間の歴史を体感してもらう事が一つ。
その一方で、鳥の羽根といった構造から、自然の形態メカニックの素晴らしさを知って頂きたい。
そして、今後の生活に生かすことが出来たらと思いここに企画いたしました。

体験希望者は、電話:090-8566-6180 (小佐野哲二)
または、メールにてご連絡ください。
会場は基本的には河口湖の工房になります。
要望によっては条件により出張も可能です。

体験価格は、
¥1000.

約30〜40分程で、その場でお持ち帰りできます。

また、ペン先を傷めない為の石の羽根ペン立ては、
室内のインテリアとしてのアイテムでもあります。
¥1500円で、ご用意しております。

■ 体験教室の進み方

  1. 教室の最初は、鳥の羽根の構造について教えます。
  2. 鳥の羽根の構造を知った上でペンの製作にかかります。
  3. 私が使う鳥の羽根は少し細いので、グリップ部分に糸を巻き、 装飾兼握り部を太くします。
  4. 試し書きをして終了。
  ※ 作業の途中、羽根ペンにまつわるインクや紙の話もして
    羽根ペンにまつわる説明をします。
     内容は、下記の説明の重複になると思います。

■  羽根ペンの歴史

 「ペン」と言う言葉は、ラテン語の「羽」と言う意味の「penna」から来たと言われています。
その歴史は、エジプトやギリシャが最初のようです。当時はこれといった筆記用具が無かったため身近にあるもので作成していました。
つまり、葦などの植物、鳥の羽根、金属の針などなどを使ってペンにしていた様です。
その中で、羽根ペンは、五世紀頃、ギリシャで使われ普及したようです。
その羽根ペンに使われていた物は、家禽で手に入り易かった鵞鳥の羽根だったようです。他にも大きい羽根のカラスや七面鳥や白鳥等の羽根なども使われたようです。
中世のバッハなどの音楽家やシェークスピアなどの小説家は、何十本の羽根とその先を削る羽根ペンナイフ、そして、何十枚の紙を用意してから自分でその羽根を削り、楽譜や小説を書いていたそうです。
そのような羽根ペンの歴史も、1809年9月23日、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが、特許を取得した万年筆に取って代わりました。
最近に至っては、その万年筆もボールペンに替わりあまり使われなくなってしまった。

■ 羽根ペンの構造

 鳥の羽根の皮膚付け根部分は、羽根(うこん)または、羽軸(うじく)と言い中空になっていて、主成分は硬蛋白質のβケラチンでできている。その先端の中空部分を斜めにカットし、ペン先を作る。中空部分にインクを溜め、そのインクを先端まで誘導する溝を縦に一本入れておくと、中に溜まったインクが、溝を伝わって、文字を書くに従って少しずつ出てくる。当然字を書くにしたがって、先端がこすれ形が変形するので、もう一度削り直しして、書いていたようです。 

 当時は、羊皮紙と呼ばれる羊の皮でできた物に書いていたようですが、ルネッサンス期の頃には紙が普及し始めたが、その紙も質も悪かったりしたため、当然頻繁にペン先の修復が必然だったようです。

 また、その当時使われていたインクは、中国で作られた「墨」であったそうです。また、古代ローマでは銅を酢などで腐食させて出来た緑色の錆を利用してインクを作ったそうです。